石っぽいのもなら何でも使ったのか?
築城時の石集めで使われたいろいろな石たち。そんなものまで使ったの?
あ、そのまんま使っちゃうんだ・・・。
本来違う用途に使われていた石を「転用石」といいます。姫路城にはたくさんの転用石があります。 中には墓石なんかもそのまんま使ってたりして。。。ギョッとします。 では、その転用石をいくつか見ていきましょう。
灯篭の基礎を使ってます!
はの門の右下には築城時に使われた灯籠の石があります。
なんと罰当たりな!備前門に使われた石棺
備前門の横には大きな四角い石が!これ、石棺なんです。ちょっと怖いというか呪いがかかりそうで、恐ろしい。
一番有名な転用石といえば、姥ヶ石!
今の姫路城は秀吉が作った姫路城の上に新たに建て直されたものです。
この姥ヶ石は秀吉が姫路城を築城しようとした時代に石が足りず、石不足で困っていたころ、老婆が石臼を役に立てて欲しいと差し出したそうです。
それを大そう気に入った秀吉は石垣の目立つところにこの石臼を使いました。
このうわさが広まり、各地から我も我もと、石が集まり築城をすすめることができたというお話が残っています。
しかし、この石臼は秀吉時代の姫路城の石垣ではなく、その後に新たに立て直された池田輝政時代の石垣の上にあるものなので、どうもこのお話自体は作り話ではないかといわれています。
人を動かすのがうまかった秀吉さんならではのアイデアのように思えましたが、近代になってから作られたお話ではないかと考えられているようです。
ほかにも姫路城には、まだまだいろんなところに転用石が使われています。
実際訪ねたときに探してみてください。