聖徳宗の総本山である法隆寺には、金堂や五重塔をはじめ現存する木造建築では世界最古といわれる建造物がいらかを並べています。
イカルという鳥の名に由来を持つ斑鳩(いかるが)の地に法隆寺が建立されたのは607年(推古十五年)のことで、推古天皇と聖徳太子が用明天皇の病を治すために、薬師像を祀る斑鳩寺(現法隆寺)の建築を進めたことが始まりとされています。しかし用明天皇のために創建された最初の法隆寺は、創建から64年後の670年(天智天皇9年)に火災で焼失したと日本書紀に記されていおり、現在の法隆寺は672年から689年にかけて再建を始めたものとされています。
そして今日、1400年の年月を経て18万7千平方メートルもの広大な敷地内には、19棟の国宝建築物をはじめ、建立以来人々をひきつけてきた幾つもの文化財が存在し、文化史上重要な寺院であることから1993年12月に世界文化遺産に指定されました。
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